若手の「辞めたい」を考える――能力や持ち味を活かせる職場になっていますか?
2026年6月公表の調査から考える人材育成
「給与や待遇を見直しているのに、若手が定着しない」。そんなとき、仕事の中で本人の能力や持ち味を活かせているかにも、目を向けたいところです。
調査で分かったこと
リクルートマネジメントソリューションズが2026年6月19日に公表した「若手の離職実態調査2026」によると、在職者の62.2%が「会社を辞めたいと思ったことがある」と回答しました。
実際の離職理由では、「労働環境・条件がよくない」が22.4%で最多。
次いで、「仕事で自分の能力や持ち味を発揮できない」が21.6%でした。
労働環境・条件とともに、能力や持ち味を発揮できないことも、離職理由の上位に挙がっています。
育成への提案――強みを見つけ、仕事につなげる
普段から、部下との対話で「仕事でうまくいったなと感じたのはどんな時?」「最近よくほめらえるのは、どんな時?」と尋ねてみましょう。
「得意なことは何?」と聞かれても答えにくい人には、具体的な仕事を振り返ってもらう方法が考えられます。
例えば、説明資料を整理した、相手の困り事に気づいた、周囲と調整して仕事を進めた。
こうした行動から、本人の持ち味を一緒に見つけていきます。
次に、見つけた強みを仕事の任せ方につなげます。
「あなたは、分かりやすく整理するのが得意だから、次はこの説明資料の作成を任せたい」と、任せる理由と期待する役割を伝えます。
その際は、本人の希望も確かめ、支援を受けられる範囲で任せることが大切です。
「頑張ったね」の先に、何を伝えるか
仕事を終えた後は、どの行動が、どのように役立ったのかを具体的に伝えます。
例えば、「相手が迷いそうな点を事前に整理してくれたので、説明がスムーズに進んだね」。
こうしたフィードバックなら、本人も自分の力を発揮できた場面を振り返りやすくなります。さらに、「次はどこまで自分で進められそう?」と、次の成長に向けた対話につなげます。
待遇や労働環境を整えることに加え、一人ひとりがどのような仕事で力を発揮できるのかを確かめる。
若手の定着を考える際には、日々の対話、仕事の任せ方、フィードバックも点検したいところです。
本人が気づいていない強みに気付いて伝えることで、部下のやる気を引き出しましょう。
出典:株式会社リクルートマネジメントソリューションズ「『若手の離職実態調査2026』の分析結果を発表」
参照箇所:図表1「離職を想起した経験」、図表3「実際の離職理由」



