採用と一緒に見直したい職場の仕組み

人手不足なのに、人が育たない――採用と一緒に見直したい職場の仕組み

「人を採りたい。でも、入社した人を教える余裕もない」。
そんな悩みを抱えている職場では、採用とあわせて、入社後の育成の仕組みも見直したいところです。

人手不足は「採れない」だけの問題ではない

東京商工リサーチが2024年12月10日に公表した調査によると、2024年1~11月の「人手不足」を一因とする倒産は266件。
求人難だけでなく、従業員退職や人件費高騰を一因とする倒産も、前年同期より増加しています。

採用後の育成について、対策を取ることが重要です。

「教えておいて」を、具体的な役割に変える

新人の育成を任せるとき、「よろしく」「仕事を教えておいて」だけで終わっていないでしょうか。
誰が、何を、いつまでに教えるか、明確になっていない企業も多いなと感じます。

例えば、「最初の1週間はAさんが基本操作を教え、金曜日に一緒に確認する。判断に迷う案件はBさんに相談する」と決めます。
教える担当者だけでなく、確認の機会と相談先まで具体的にすることが、見直しの第一歩です。

担当者に育成を任せるなら、教える時間を業務の中に確保することも必要です。
つい、通常業務をすべて抱えたまま「空いた時間で教えて」と任せがちですが、仕事の配分も確認しましょう。

「まだできない」で終わらず、次に教えることを決める

育成の進み具合を確認するときは、「一人でできるようになったか」だけでなく、どこまでできて、どこで困っているのかを具体的に確かめます。

例えば、「入力は一人でできる。例外への対応は確認が必要。次は、よくあるケースを一緒に練習する」と整理します。
本人への評価だけで終わらせず、次の指導につなげるための確認をしましょう。

「誰が教えるか」に加えて、「いつ教え、どう確認するか」まで決める。

採用した人に何を任せたいのか。そのために何を教え、どんな支援を用意するのか。
採用計画と育成計画をセットで考えることを、私はお勧めしています。

 

「育成が担当者任せになっている」「教え方が人によって違う」といった課題には、職場の状況に応じた見直しが必要です。当社では、管理職・育成担当者向け研修や組織診断を通じて、指示・指導・フィードバックの改善を支援しています。
採用後の育成にお悩みの企業様は、お問い合わせください。

出典:東京商工リサーチ「TSRデータインサイト」
2024年1-11月「人手不足」倒産266件 人材難の中小企業が押し上げ、年間最多を更新(2024年12月10日公表)
※負債1,000万円以上の全国企業倒産から「人手不足」関連倒産を抽出した調査。後継者難は対象外です。