若手社員は、上司と関わりたくない? 59.7%が求めていた意外なコミュニケーション
「今の若手は、上司とあまり関わりたくないのでは?」
「プライベートな話は嫌がられそう」
「仕事以外のことは話さない方がいい」
そんなふうに考えている管理職の方もいるかもしれません。
しかし、本当に若手社員は、上司や先輩とのコミュニケーションを求めていないのでしょうか。
若手が求めていた1位は「就業時間内の雑談」
ALL DIFFERENTとラーニングイノベーション総合研究所が2025年度入社の新入社員3,933人を対象に行った調査では、上司や先輩と交流を深めるために希望する方法の1位は「就業時間内の雑談」59.7%、2位も「休憩時間や就業時間前後の雑談」57.0%でした。一方、「上司や先輩と交流を深めたいと思わない」は、わずか1.8%でした。
つまり、「若手は上司と関わりたくない」と一括りにするのは少し違うようです。
若手が求めているのは、飲み会や休日のイベントといった特別な交流ではなく、仕事の中で自然に生まれる、ちょっとしたコミュニケーションなのではないかと私は考えています。
月1回の1on1だけで、本音は話せる?
若手社員とのコミュニケーションを増やすため、1on1を導入する企業も増えています。
しかし、普段ほとんど話さない上司から月に一度だけ
「最近どう?」
「何か困っていることは?」
「何でも話していいよ」
と聞かれて、本音を話せるでしょうか。
1on1という「場」をつくっただけでは、本音が出てくるとは限りません。
大切なのは、1on1の30分だけではなく、その間にある日常のコミュニケーションです。
「昨日の資料、端的にまとまっていて分かりやすかったよ!」
「さっきの対応、結論から説明できていてとても良かったよ!」
「この仕事、やりにくいところはない?」
そんな短い会話の積み重ねが、「この人なら話しても大丈夫」という安心感につながります。
「教える」だけでは、主体性は育ちにくい
もう一つ大切なのが、会話の中身です。
上司が「こうした方がいい」「次はこうして」「それは違う」と答えを与え続けていると、部下は次第に「上司に聞けばいい」と考えるようになります。
そこで必要になるのが、問いかけることです。
「あなたはどうしたい?」
「どうすればもっと良くなると思う?」
「次に同じことが起きたら、どうする?」
問いかけることで、部下自身が考え、言葉にし、自分で次の行動を決める機会が生まれます。
ただ会話を増やすのではなく、「部下が考えるコミュニケーション」に変えていくことが、主体性を育てるうえでは重要です。
1on1を「面談」から「育成の場」へ
1on1がうまくいかないと、「どんな質問をすればいいのか」「何を話せばいいのか」と、面談のテクニックに目が向きがちです。しかし、その前に必要なのは日常の関係づくりです。
日常のコミュニケーション → 承認 → 問いかけ → 1on1 → 行動へ
この流れができて初めて、1on1は「上司が話す時間」ではなく、部下自身が考え、成長する時間になっていきます。
弊社では、1on1を単なる面談制度としてではなく、若手社員の主体性を引き出す育成の機会として捉えています。
上司が答えを教え続けるのではなく、部下を承認し、問いかけ、考えを引き出し、次の行動につなげる。
「指示されないと動かない」から、「自分で考えて動く」へ。
「1on1を導入したものの形骸化している」
「上司ばかりが話してしまう」
「若手社員にもっと主体的に動いてほしい」
「管理職に部下の考えを引き出す力を身につけてほしい」
といった課題に対し、組織の状況に合わせた1on1・管理職研修をご提案しています。
【参考資料】ALL DIFFERENT/ラーニングイノベーション総合研究所「社内コミュニケーションに関する若手社員意識調査」





